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移民社会フランスの危機 [ 宮島喬 ]のレビューは!?
50代 男性さん
昨年7月9日ドイツで行なわれた「サッカーワールドカップ」決勝戦・フランス<対>イタリアの延長戦で、相手選手に頭突きを加えたフランス代表ジダンが一発レッドカードで退場となった。この試合を最後に引退を表明していたジダンだが、退場という劇的な幕切れは世界的な話題になった。このいざこざの遠因に人種差別発言があったと伝えられたが、本人が否定したりと会話のやり取りは不明である。ジダンはアルジェリアからの移民2世である。アルジェリア移民2世の若者の40%に職がない。この問題の解決のためにどんな思弁的理論、法原則をフランス社会は編み出してくるのか興味は尽きない。
40代 女性さん
移民大国フランス 80年代、ドイツ語講座のテキストに「戦後ドイツの経済発展時に受け入れたトルコ移民がマフィア組織を形成しドイツの社会問題に」とあり、対岸の火事的に見ていたが、あれから数十年。 まぁ・・何と言う・・事でしょう( ;^ω^) サンパピエ(正式な滞在許可書等の書類なき人々=密入国・不法滞在移民)の人々がデモで大暴れ、路上の車は炎上し、街中が落書きだらけ・・あの美しいフランスの街はどこに行ったのでしょう? 現在フランス領やクレオールの人々が仏本国に移住するのは無問題として、植民地を有していた国家の宿命とも言える保護区を含む旧フランス領出身者(特にマグレブ系は蔑視の対象)、中華系、アフリカ系、中東系等の不法移民を莫大に抱え、更に、医療含む社会保障、教育、雇用問題等を抱えつつ「フランス的平等」の理念と現実との狭間で苦悶するフランス社会の姿が垣間見える。 国籍法ではフランスは日本やドイツと同じく血統主義だが出生地主義的な所もあり当然二重国籍等の問題を生じ、安易に仏国籍を有する事が可能な国籍法にも問題がある様に思える。 自らが望んだフランス国籍を有するにも関わらず、移民の中には国歌ラ・マルセイエーズへの反発を露にする移民も存在する。 日本では頭弱な首相が国内の不法移民問題すら片付けられないのに移民受け入れを主張しているが、 この本とsapioの11月号の落合信彦さんの記事を読むべきでは? 移民=基本的な人間性・風習・教育水準・マナー・宗教が違う。 一夫多妻制等の宗教上の婚姻制度の違いから移民の家族受け入れに関しても問題が生じている。 教育現場では言語問題から、最早フランス語=国語という扱いでは対応しきれなくなっている。 移民の受け入れにより、フランス本国の文化の衰退、治安の悪化も懸念される。 何処かの国で、移民の若者達が移住した国に馴染めずイスラム過激派テロ活動として記者を殺害しているが、 移民二世以降に見られる問題だが、高度なディプロマは有していても本人の希望する職種に就けない問題もある。 この本ではスカーフ事件が扱われているが、 ムハンマド風刺画事件による騒ぎや(以前はサルマン・ラシュディ「悪魔の詩」事件)2011年頃、ロンドンを皮切りにオリンピック開催が危ぶまれる程の暴動がイギリス各地で暴動もあったのは記憶に新しい。 フランスの移民問題を題材に日本の移民問題を考慮する必要性がある。